10. 付録
この章は参考情報である。
10.1. スキーマ
WAI-ARIAロール、ステート、およびプロパティは、WAI-ARIA属性を使用してコンテンツの検証をサポートするための多数の機械可読な形式で利用可能である。しかし、WAI-ARIAは確定していないので、これらのファイルは予告なく変更する場合がある。
ライブコンテンツがこれらの文書型を使用することは適切ではない。これらは、開発、評価、検証ツールでローカル使用をサポートするために、ダウンロードのためにのみ利用できるようされる。W3Cのサーバーから直接これらのバージョンを使用すると、読み込みを防ぐ、自動閉塞を引き起こすかもしれない。
コンテンツでスキーマを使用する必要がある場合、過度のDTDトラフィックを回避するためのガイドラインに従う。たとえば、使用するたびにスキーマにフェッチしないようにキャッシングプロキシを使用するか、ソフトウェアがXMLカタログのような、ローカルキャッシュを使用することを保証する。
10.1.2. WAI-ARIA属性モジュール
このモジュールは、モジュール化されたDTDに含めることができるモジュールとしてWAI-ARIA属性を宣言する。このモジュールを使用するサンプルXHTML DTDは以下の通りである。WAI-ARIA属性は名前空間内になく、属性名は既存の属性との衝突の可能性を減らすために"aria-"で始まることに注意する。
このモジュールは、http://www.w3.org/MarkUp/DTD/aria-attributes-1.modから入手できる。
10.1.3. XHTML plus WAI-ARIA DTD
このDTDはXHTML 1.1を拡張し、WAI-ARIAステートおよびプロパティ属性をすべての要素に追加する。広範なキーボードのサポートを提供し、上記のフォーカスナビゲーションセクションに適合するために、DTDはまた、より広い要素のセットにtabindex
属性を追加する。
これは正式な文書型ではなく、WAI-ARIAをサポートする将来の正式なXHTML DTDによって廃止されるかもしれない。
XHTML 1.1 plus WAI-ARIA DTDは、http://www.w3.org/WAI/ARIA/schemata/xhtml-aria-1.dtdから入手できる。
このXHTMLファミリーマークアップ言語を使用して記述された文書は、上記のDTDを使用して検証することができる。文書の著者がそのような検証を容易にしたい場合、著者は文書の先頭に次の宣言を含めることができる:
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML+ARIA 1.0//EN" "http://www.w3.org/WAI/ARIA/schemata/xhtml-aria-1.dtd">
しかし、このDOCTYPEが文書中に存在する場合、ほとんどのユーザーエージェントはHTMLではなくむしろ汎用XMLとして文書を扱うことに注意すること。これは、文書をDTDで定義される名前付き文字エンティティをサポートすることができないようにさせる(たとえば、©)。したがって著者は、XMLにおける定義済みエンティティの外で名前付きエンティティの使用を避ける必要がある([XML]、4.6節)。
上記の問題を回避するために、著者は、上記のDOCTYPE宣言を省略することができる。これは、ユーザーエージェントに名前付き文字エンティティのサポートと同様に内蔵のARIAのサポートをもつ汎用HTMLとして文書を処理させる。しかし、これはユーザーエージェントにCSSレンダリングに影響を与える"quirks"モードに入るようにさせ、適合性チェッカーに追加されたARIAの属性に文書を失敗させる。
名前付き文字エンティティのサポートおよびquirksモードの問題を回避するために、著者は、HTMLに対して次の汎用DOCTYPE宣言を代わりに使用することができる:
<!DOCTYPE html>
しかし、これは依然として文書が適合性チェッカーによって検証されることを保証するものではない。
10.1.4. XHTML+ARIAのためのSGMLオープンカタログエントリー
この節は、XHTML+ARIA 1.0のための公開識別子のSGMLオープンカタログフォーマット定義[CATALOG]を含む。
-- .......................................................................... -- -- File catalog ............................................................ -- -- XHTML+ARIA Catalog Data File Revision: $Revision: 1.4 $ See "Entity Management", SGML Open Technical Resolution 9401 for detailed information on supplying and using catalog data. This document is available from OASIS at URL: <http://www.oasis-open.org/html/tr9401.html> -- -- .......................................................................... -- -- SGML declaration associated with XHTML .................................. -- OVERRIDE YES SGMLDECL "xml1.dcl" -- :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: -- -- XHTML+ARIA modules .............................................. -- PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML+ARIA 1.0//EN" "xhtml-aria-1.dtd" PUBLIC "-//W3C//ENTITIES XHTML ARIA Attributes 1.0//EN" "aria-attributes-1.mod" -- End of catalog data ..................................................... -- -- .......................................................................... --
10.1.5. WAI-ARIA属性XMLスキーマモジュール
このモジュールは、モジュール化されたスキーマに含めることができるXMLスキーマモジュールとしてWAI-ARIA属性を宣言する。WAI-ARIA属性は名前空間内になく、属性名は既存の属性との衝突の可能性を減らすために"aria-"で始まることに注意する。
このモジュールは、http://www.w3.org/MarkUp/SCHEMA/aria-attributes-1.xsdから入手できる。
10.1.6. HTML 4.01 plus WAI-ARIA DTD
このスタンドアロンDTDは、role
属性だけでなく、WAI-ARIAステートおよびプロパティ属性をHTML4.01のすべての要素に追加する。より広いキーボードサポートを提供するために、DTDはまた、要素の広いセットにtabindex
属性を付加する。
DTDは、HTML 4.01暫定DTDに基づいて、そのスタンドアロンのファイルにするために必要なすべてのエンティティの参照が含まれている。これは公式のW3C DTDではなく、HTML 4.01の派生著作物を考慮すべきである。
このマークアップ言語を用いて書かれた文書は、上記のDTDを使用して検証することができる。文書の著者がそのような検証を容易にしたい場合、著者は文書の先頭に次の宣言を含めることができる:
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD HTML+ARIA 1.0//EN" "http://www.w3.org/WAI/ARIA/schemata/html4-aria-1.dtd">
しかし、このDOCTYPEが文書中に存在する場合、ほとんどのユーザーエージェントはHTMLではなくむしろ汎用XMLとして文書を扱うことに注意すること。これは、文書をDTDで定義される名前付き文字エンティティをサポートすることができないようにさせる(たとえば、©)。したがって著者は、XMLにおける定義済みエンティティの外で名前付きエンティティの使用を避ける必要がある([XML]、4.6節)。
上記の問題を回避するために、著者は、上記のDOCTYPE宣言を省略することができる。これは、ユーザーエージェントに名前付き文字エンティティのサポートと同様に内蔵のARIAのサポートをもつ汎用HTMLとして文書を処理させる。しかし、これはユーザーエージェントにCSSレンダリングに影響を与える"quirks"モードに入るようにさせ、適合性チェッカーに追加されたARIAの属性に文書を失敗させる。
名前付き文字エンティティのサポートおよびquirksモードの問題を回避するために、著者は、HTMLに対して次の汎用DOCTYPE宣言を代わりに使用することができる:
<!DOCTYPE html>
しかし、これは依然として文書が適合性チェッカーによって検証されることを保証するものではない。
HTMLワーキンググループは、WAI-ARIAをHTML 5に組み入れている。HTMLにおけるWAI-ARIAの公式サポートは、HTML5仕様で提供される。このDTDは、DTD検証を必要とするがHTML5を使用しないアプリケーションのための解決策の橋渡しとしてのみ利用可能になる。
このモジュールは、http://www.w3.org/WAI/ARIA/schemata/html4-aria-1.dtdから入手できる。
10.2. WAI-ARIAの値型の言語へのマッピング
編集注:下記表のHTML 5列は、HTML5仕様に移動し、仕様の規範になることが期待される。HTML 5におけるARIAの語彙処理に関するコメントは、ISSUE-129を参照し、HTMLワーキンググループに処理される。
編集注:HTML 5でtrue/false値の推奨されるマッピングは、HTML 5真偽値型を使用する代わりに、"true"および"false"の許容値をもつキーワードおよび列挙属性を使用する。@@ true/false/undefinedの場合のデフォルト値のため、属性の不在に依存することはできない。
下記の表は、WAI-ARIAステートおよびプロパティ型とHTML 5、XMLスキーマデータ型[[XSD]、SVG、およびSGMLからの属性型間との推奨されるマッピングを提供する。
下記に記載されない言語は、言語で定義される適切な値型を持つかもしれない。そうでない場合、我々は、汎用XML言語のためのXMLスキーマデータ型を勧める。スキーマの代わりにDTDを使用する文書は、自動的に検証することができず、WAI-ARIA属性の追加の処理を必要とする。
WAI-ARIA type | HTML 5 | XML Schema |
---|---|---|
true/false | Keyword and enumerated attributes with allowed values of "true" and "false" | boolean |
true/false/undefined | Keyword and enumerated attributes with allowed values of "true", "false", and "undefined" | NMTOKEN with an enumeration constraint allowing values of "true", "false", and "undefined" |
tristate | Keyword and enumerated attributes with allowed values of "true", "false", and "mixed" | NMTOKEN with an enumeration constraint allowing values of "true", "false", and "mixed" |
数 | Real number | decimal |
整数 | Non-negative integer | 整数 |
トークン | Keyword and enumerated attributes | NMTOKEN with an enumeration constraint allowing values listed in the state or property definition |
トークンリスト | Space-separated tokens | NMTOKENS with an enumeration constraintallowing values listed in the state or property definition |
ID参照 | The value of a defined id attribute on another element | IDREF |
ID参照リスト | The value of one or more defined id attributes on other element(s), represented as Space-separated tokens | IDREFS |
文字列 | No value constraints | 文字列 |
10.3. WAI-ARIAロール、ステートおよびプロパティのクイックリファレンス
次の表は、マークアップで使用することができるすべてのWAI-ARIAロールにサポートされるステートおよびプロパティへのクイックリファレンスを提供する。
表に示されるステートおよびプロパティに加えて、次のグローバルなステートおよびプロパティは、すべてのロールでサポートされる。
10.4. 謝辞
次の人は、この文書の開発に貢献した。
10.4.1. 発行時点のPFWGでアクティブな参加者
- Christy Blew (Invited Expert, University of Illinois)
- David Bolter (Mozilla Foundation)
- Michael Cooper (W3C/MIT)
- James Craig (Apple Inc.)
- Joanmarie Diggs (Igalia)
- Steve Faulkner (The Paciello Group)
- John Foliot (Invited Expert)
- Scott González (JQuery Foundation)
- Karl Groves (The Paciello Group)
- Jon Gunderson (Invited Expert, University of Illinois)
- Markus Gylling (DAISY Consortium)
- Mona Heath (Invited Expert, University of Illinois)
- Matthew King (IBM Corporation)
- Dominic Mazzoni (Google, Inc.)
- Shane McCarron (Invited Expert, Aptest)
- Charles McCathieNevile (Yandex)
- Mary Jo Mueller (IBM Corporation)
- James Nurthen (Oracle Corporation)
- Mark Sadecki (W3C)
- Janina Sajka (Invited Expert, The Linux Foundation)
- Joseph Scheuhammer (Invited Expert, Inclusive Design Research Centre, OCAD University)
- Stefan Schnabel (SAP AG)
- Richard Schwerdtfeger (IBM Corporation)
- Lisa Seeman (Invited Expert)
- Cynthia Shelly (Microsoft Corporation)
- Alexander Surkov (Mozilla Foundation)
- Andi Snow-Weaver (IBM Corporation)
- Léonie Watson (The Paciello Group)
- Wu Wei (W3C / RITT)
- Gottfried Zimmermann (Invited Expert, Access Technologies Group)
10.4.2. その他のARIAの貢献者、コメンター、および以前にアクティブなPFWG参加者
Protocols and Formats Working Groupは、ARIAに並はずれた貢献のための3人に特別な感謝を表す:
- ARIA仕様でカプセル化された技術を考案し、我々のARIAタスクフォース世話役として当初からARIA上のPFの仕事をリードしているRichard Schwerdfeger。
- PFWGの議長として、この技術を作成する必要性とPFの機会を理解し、PFがARIAを開発すべきであるとW3Cを説得したAlfred Gilman。
- FirefoxにARIAの実践的な実行可能性を実証するのを可能にした文字通り何万行ものソフトウェアコードを作成し、初期のARIAユーザーエージェント実装ガイドの草案を着想し作成したAaron Leventhal。
その他の貢献者:
- Shadi Abou-Zahra (W3C)
- Jim Allan (TSB)
- Jonny Axelsson (Opera Software)
- David Baron (Mozilla Foundation)
- Art Barstow (Nokia Corporation)
- Simon Bates
- Chris Blouch (AOL)
- Judy Brewer (W3C/MIT)
- Mark Birbeck (Sidewinder Labs)
- Sally Cain (Royal National Institute of Blind People (RNIB))
- Gerardo Capiel (Benetech)
- Ben Caldwell (Trace)
- Sofia Celic-Li
- Jaesik Chang (Samsung Electronics Co., Ltd.)
- Alex Qiang Chen (University of Manchester)
- Charles Chen (Google, Inc.)
- Christian Cohrs
- Deborah Dahl
- Erik Dahlström (Opera Software)
- Dimitar Denev (Frauenhofer Gesellschaft)
- Micah Dubinko (Invited Expert)
- Mandana Eibegger
- Beth Epperson (Websense)
- Donald Evans (AOL)
- Chris Fleizach (Apple Inc.)
- Kelly Ford (Microsoft Corporation)
- Geoff Freed (Invited Expert, NCAM)
- Kentarou Fukuda (IBM Corporation)
- Bryan Garaventa
- Guido Geloso
- Ali Ghassemi
- Becky Gibson (IBM)
- Alfred S. Gilman
- Andres Gonzalez (Adobe Systems Inc.)
- James Graham
- Georgios Grigoriadis (SAP AG)
- Jeff Grimes (Oracle)
- Loretta Guarino Reid (Google, Inc.)
- Katie Haritos-Shea (Invited Expert)
- Barbara Hartel
- James Hawkins (Google, Inc.)
- Benjamin Hawkes-Lewis
- Sean Hayes (Microsoft Corporation)
- Jan Heck
- Shawn Henry
- Tina Homboe
- John Hrvatin (Microsoft Corporation)
- Takahiro Inada
- Masayasu Ishikawa (W3C)
- Jim Jewitt
- Kenny Johar (Microsoft Corporation)
- Shilpi Kapoor (BarrierBreak Technologies)
- Masahiko Kaneko (Microsoft Corporation)
- Marjolein Katsma
- George Kerscher (International Digital Publishing Forum)
- Jason Kiss (New Zealand Government)
- Todd Kloots
- Johannes Koch
- Sam Kuper
- Earl Johnson (Sun)
- Jael Kurz
- Rajesh Lal (Nokia Corporation)
- Diego La Monica (International Webmasters Association / HTML Writers Guild (IWA-HWG))
- Aaron Leventhal (IBM Corporation)
- Gez Lemon (International Webmasters Association / HTML Writers Guild (IWA-HWG))
- Alex Li (SAP)
- Chris Lilley
- Thomas Logan (HiSoftware Inc.)
- William Loughborough (Invited Expert)
- Linda Mao (Microsoft)
- David MacDonald (Invited Expert, CanAdapt Solutions Inc.)
- Carolyn MacLeod
- Anders Markussen (Opera Software)
- Matthew May (Adobe Systems Inc.)
- Krzysztof Maczyński
- Alexandre Morgaut (4D)
- Ann Navarro (Invited Expert)
- Joshue O Connor (Invited Expert, CFIT)
- Artur Ortega (Microsoft Corporation)
- Sailesh Panchang (Deque)
- Lisa Pappas (Society for Technical Communication (STC))
- Marta Pawlowlska (Samsung Electronics Co., Ltd.)
- Dave Pawson (RNIB)
- Steven Pemberton (CWI Amsterdam)
- Simon Pieters (Opera Software)
- Jean-Bernard Piot (4D)
- David Poehlman, Simon Pieters (Opera Software)
- Sarah Pulis (Media Access Australia)
- T.V. Raman (Google, Inc.)
- Jan Richards
- Gregory Rosmaita (Invited Expert)
- Tony Ross (Microsoft Corporation)
- Alex Russell (Dojo Foundation) (
- Mario Sánchez Prada (Samsung Electronics Co., Ltd. and Gnome Foundation)
- Martin Schaus (SAP AG)
- Doug Schepers (W3C)
- Matthias Schmitt
- Marc Silbey (Microsoft Corporation)
- Leif Halvard Sili
- Henri Sivonen (Mozilla)
- Michael Smith (W3C)
- Ville Skyttä
- Henny Swan (BBC)
- Neil Soiffer (Design Science)
- Vitaly Sourikov
- Mike Squillace (IBM)
- Maciej Stachowiak (Apple Inc.)
- Christophe Strobbe
- Suzanne Taylor (Pearson plc)
- Terrill Thompson
- David Todd
- Gregg Vanderheiden (Invited Expert, Trace)
- Anne van Kesteren
- Ryan Williams (Oracle)
- Tom Wlodkowski
- Sam White (Apple Inc.)
10.4.3. 資金提供者の権利
この出版物は、契約番号ED05CO0039およびED-OSE-10-C-0067のもとで米国教育省・障害者リハビリテーション研究所(NIDRR)の政府資金によって一部賄われている。この出版物の内容は、必ずしも米国教育省の見解や政策を反映するものではなく、また商品名、商用製品、組織の言及は米国政府による支持を意味するものではない。